長くプレイできるように
ブラックジャックは、カジノゲームの中で勝てる可能性のある数少ないゲームのひとつである。
よって、カジノはピットのスタッフに、カードカウンターを判別するための指導を行っている。
理論上、スタッフもカードをカウントしていけば、すぐにカウンターを発見できるはずだが、ほとんどの場合、カジノスタッフはさまざまな「特徴」でカウンターを見つけようとする。
これを阻止すべく、熟練カウンターはカムフラージュのために素人のフリをしたり、わざとワイルドに見えるプレイをしたり(「カバープレイ」と呼ばれるもの)、さらに、カウンターのガリ勉のイメージに反した言動を取ったりする。
このように、カードカウンターの人生は常にカジノスタッフとのイタチごっこになる。
カードカウンターはいつも注目されないように動き、ピットボスは常に腕のありそうな「デキる」人を探している。
我々の前に立ちはだかる、こういった「壁」について少し紹介しよう。
カジノのカードカウンター対策は、2つのステップに分かれている。
それは、「識別」と「措置」である。
識別(疑われない工夫)
私の見解では、カウンターはまず「識別」されないよう行動するのが鉄則である。
なぜなら、発見されてしまったらそこでゲームオーバーだからだ。
カードカウンターが最も稼げるのは、カジノに発見される前、もしくは疑われる前である。
カジノがカウンターだということに気づけば、こちらが有効にプレイできないよう、対策を講じてくるのは明らかだ。
ピットのマネージャーの中には、カウントができる者も多くいる。
全員ではないが、カウントができない人でもカウンターの特徴や典型的な佇まい――ベット金額の激しい上げ下げや、全てのカードを見ようとする動き、著しく集中している様子など――を把握している。
もう少し微妙な特徴なら、ほかにもまだたくさんある。
インシュランスは大きなベットを賭けたときにしか取らない(カウント値の関係上よくある光景)、シャッフルした直後には絶対に大きなベットをしない、酒を飲まない、ディーラーにチップをあげない、などだ。
どのカードカウンティングシステムも、そのベットサイズの変化と応用戦略が似通ってるため、マネージャーはそのプレイヤーが使っているカウントシステムの種類を知る必要がない。
カジノボスにカウンティングの知識があり、少し長めにこちらのプレイを観察する機会があれば、あなたがカウンターであるかどうかは分かるだろう。
これを承知しているため、カードカウンターの多くは、ピットボスが近くで観察している間だけ、露骨にプレイしないようにする。
フラットベット(カウント値に関係なく、常に同じベットをする)をしたり、応用戦略をやめて完全に基本戦略のみのプレイだけをしたりする。
ピットボスが別のテーブルのプレイヤーをイジメるためにその場を離れるまで、こういった行動が継続される。
しかし、あいにくプレイ中にスタッフの言動を絶え間なく意識するのは難しいし、不自然である。
ピットボスが去って行ったと思ったら、背後に別のピットボスがいて観察されていた、なんてことも十分にあり得るのだ。
あるカジノでは、こちらをカウンターだと疑ったピットボスが、自発的に対応策を講じることがある。
措置(カジノ側のカウンターへの対応策)
また別のカジノでは、ピットボスが仲間を1人呼んで、2人でこちらのプレイをじっと凝視し続けることもある。
カードカウンターの精神を取り乱すためのプレッシャーを「ヒート」と呼ぶが、これは著しい効果を発揮する。
より大規模なカジノでは、エキスパートのカウンターがカジノ内を巡回していて、ピットが疑わしいプレイヤーを発見すれば、観察のために呼び出される。
このエキスパートカウンターは15分、長いときには30分ほど観察した後、その判断を下す。
高級カジノの中には、より高度な手法で対策を取っているところがある。
カードカウンティングのソフトウエアに、プレイヤーが賭ける金額やハンド、取った戦略などを、スタッフがボイス認識でデータ入力し、プレイヤーの期待値に基づいた評価を算出する。
興味深いことに、「カウント」に挑戦するプレイヤーは多いが、全てのプレイヤーが期待値をプラスにできているわけではない。
RCの数え間違いやプレイミス、または大きなベットスプレッドを躊躇するなど、こういった理由で、結果的に長期スパンではなかなか期待値をプラスにできない場合がある。
カジノ側もこの事実を把握している。
いままでのさまざまなカジノ役員との会話に基づけば、プレイヤーの分析に当たっては、そのプレイヤーが実際にカジノに勝つほどの腕を持っているかどうかが重要なポイントになっている。
カードカウンティングをしているプレイヤーでも、総合的には期待値がマイナスになっている場合がある。
カウンティングをしていても、カジノがそれを脅威だと判断しなければ、カジノはプレイすることを許可し続けるかもしれない(奇妙な現象だが、プロのブラックジャックプレイヤーの中には、周囲に自分の腕を証明するためだけに、時々出入り禁止になる者がいる)。
もしバレて出禁を言い渡されてしまったら・・・
大抵の人にとって、出入り禁止になることは不愉快な経験となる。
やはり多くのカウンターにとって、「敵軍」にバレてしまうのはしゃくに障るものである。
もし実際に出入り禁止になってしまった、もしくは単に出ていけと言われた場合は、正当な私物である現金とチップを全て持っていってほしい。
そして、テーブルから離れるだけではなく、カジノ自体から去ることが重要だ。
ネバダ州では、カジノ側は「上手過ぎる」プレイヤーのベットを拒否することがまだ許されている。
アトランティックシティーのカジノについては、これはもはや過去の話となっている。
まとめ
さまざまな最新テクノロジーがカードカウンターを識別するのに役立つが、それでもカジノにとって客を1人ずつ観察することは労働の割に合わない。
そこで、大抵のカジノはフロアマンにカードカウンタ一探しを任せてある。
フロアマンがカウンターを見つけると、そこで初めて一連の対策が講じられる。
よって、長くプレイするには、この最初のきっかけを避けることだ。
可能な限りカードカウンティングをカムフラージュして、ピットのスタッフにバレないように心掛けるのである。
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