マルチデッキのカウンティングはどうせ無理!
こういった発言は実によく耳にする。
エヴェン・テリー・サヴァラスの『ABCs of Blackjack』ビデオでも、彼は「カウンティングは2デッキが限界だ。それ以上はやめとけ!」と嘆いている。
そこにカードカウンティングは記憶力の勝負だ、という間違った情報がプラスされると、さらに「マルチデッキ=無理」という誤解が浸透してしまう。
また、ジョン・スカルンの意見も参考にしよう。
「ブラックジャックプレイヤーにとっては、天性の記憶力、それもいままで出たカードをほとんど覚えられるような、そういった技術がものをいう。これができなければ、長いスパンでハウスに勝つことは不可能に近い」
実際には、シングルデッキもマルチデッキも、そのカウンティングの難易度は全く変わらない。
デッキ数によっては、違う IRCからカウントを始めることもあるが、それ以降の作業は全て同じである。
出たカードを1枚ずつ記憶する必要は全くない。
しかし、カウンティングの難易度ではなく、勝ちやすさの点で言えば、マルチデッキのほうが難しくなる。
いままで述べてきたように、マルチデッキは基本戦略の期待値のマイナスが大きく、乗り越えなければいけない壁が高い。
さらに、有利なカードの偏りができる確率も下がる(=プレイヤーがアドバンテージを持っている時間が短い)。
そうなると、マルチデッキでシングルデッキと同様のアドバンテージを取るためには、より大きなベットスプレッドを採用しなければいけなくなる。
マルチデッキでのカウンティングがより難しいということは、けっしてない。
ただ、可能な限りより少ないデッキ数のゲームでプレイするほうが賢明なのは確かである。
マルチデッキの場合は、シングルデッキと同じ収益率を獲得するために、より広いベットスプレッドを使わなければいけない。
残りのカードが偏ることが少ないため、プレイヤーが有利にベットできるチャンスも少なくなる。
有利な状況が少なくなる分、それが来たときにはより大きなベットをする必要があるのだ。
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