実話:毎年恒例BARGE集団出禁祭り
ネット上で最もメジャーなゲーミンググループは、rec.gamblingのニュースグループである。
毎年8月には、メンバーがBARGE(rec.gamblingの毎年恒例大遠足)のためにいっせいにベガスに向けて出発する。
BARGEのメンバーは当然パソコンに精通しており、一般的なブラックジャックの知識も持ち合わせている。
メンバーの多くは、毎日ネット上でブラックジャックについての議論を交わしている。
彼らの何割かはカードカウンターである。
BARGEでなんとなく恒例行事となったのは、指定されたカジノにメンバーがいっせいに集まり、「集団出禁」を狙ってプレイするというものだ。
「集団出禁」とは、簡単に言えば、できるだけ短時間で、そしてなるべく目立った形で出入り禁止になることを目的とした、非営利のイベントである。
BARGE '95では、rec.gamblingのメンバーがラスベガスのストリップにある小さめのカジノで挑戦した。
BARGEメンバーは、散らばっていくつかのテーブルに座る。
ほかの数人のメンバーはバーに座って、これから行われる行事を見物する。
我々のグループは、客がセカンドベース(ディーラーの真正面の席)に1人だけぽつんと座っている$5テーブルに着席した。
ポールがファーストベースに座り、ユーバランス・キッドはその隣に座った。
モンテは反対側のサードベース(3塁=ディーラーから見て一番右手の席)を選んだ。
モンテが2杯のドリンクを手に持ちながら、さらにウォッカ何とやらを注文をする。
全員チップを購入し、$5ベットでプレイし始めた。
モンテはピットボスに「レーティング※致しましょうか」と聞かれるが、「いや、ビッグマックのディナーはいらないから」と皮肉を込めて断り、そのいかにもという感じのギャグが開会式のあいさつ代わりとなった(当時カジノ内にはマクドナルドがあった)。
※注:レーティングするというのは、プレイヤーズクラブなどのポイントの獲得スピードを見積もって客のランクを決めることである。客のランクによって、カジノはさまざまなサービスを提供している。
その直後、カウント値がプラスになると、モンテが立ち上がり、指を折りながら「プラス3」と声に出した。
実はこれが合図だった。
それぞれのメンバーがカウントを発表する時間だ。
- 「Omega-IIだとプラス6」
- 「K-Oならプラス5だね」
- 「High-Lowはプラス3だ」
そこでみんなが急にベットを$25に上げた。
マーフはモンテの隣の空席で$10をウォング(途中参加)した。
それを見たディーラーの手は震え出した。
しかし、彼女はうまくカードを引いて、20となり、我々は全滅した。
と思ったら、カウントがさらに上昇していた。
そこで、マーフとキッドが$25ずつベットしたのに対して、 ポールとモンテは2人ともベットを$100まで上げた。
ディーラーがポールにQのクラブを配った。
それを見たピットボスは慌ててテーブルまで駆け寄り、ポールの賭け金をベットサークルから押し出して「君はもう終わりだ」と言った(1人目の出禁成功!)。
次に、ピットボスはマーフのベットに一度手をかけるが、なぜか押し出さずにそのまま残した。
キッドの$225ベットも無視した。
どうやらテーブルにいる全員を一発で出入り禁止にするのは、あまりイメージがよろしくないらしい。
ポールはQを無断で没収されたことに対して一生懸命抗議したが、その努力は実らなかった。
隣のキッドがポールのQを受け継いだにも関わらず、そのハンドを負けてしまった。
マーフは勝って、チップを持ち上げ、テーブルから離れた。
我々のテーブルがこうやって騒動を起こしていることがオトリとなり、別のテーブルでBARGE参加者のジェフとボゾがそのオトリをうまく使って、いい結果を残した。
最終的には1時間以上プレイすることができ、$5から$100までのスプレッドで出入り禁止になるまで$1,000以上の勝ちを確保した。
関連ページ
- MIT生の武勇伝
- カジノのブラックジャックができる人気アプリやゲームのランキングサイトです。無料・有料問わず実際にプレイしてみてつけたランキングです。
- カジノスタッフがカードカウンティング学校に潜入した結果・・・
- カジノのブラックジャックができる人気アプリやゲームのランキングサイトです。無料・有料問わず実際にプレイしてみてつけたランキングです。