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プレイヤーの対策

 

1.「芝居」をする

 

カードカウンターは、いずれ自分なりの対策を考えねばならない。

 

 

いつかは必ず自分なりの「芝居」を完成させる必要が出てくる。

 

 

つまりプレイをカムフラージュする術を学ぶのである。

 

 

上手く芝居を打てれば、カウンターとしてのキャリア寿命を延ばすことが期待できる。

 

 

しかも、我々の経験では、「芝居」は意外にカウンティングの楽しい醍醐味だったりもする。

 

 

カジノの環境下でアドバンテージを得るためには、プレイをカムフラージュすることが不可欠となるが、K-Oシステムだからこそ余裕ができて、カムフラージュの作業に時間とエネルギーを注ぐことが可能になる。

 

 

せっかくカードカウンティングの技術を習得しても、実践で活用できなければ元も子もない。

 

 

これまでブラックジャック戦術本の著者たちは、それぞれユニークな方法でこの問題に挑戦してきている。

 

 

ここで、その実例を挙げよう。

 

 

故ケン・ユーストンはパシフィック証券取引所の元VPであり、意外にも『パックマン』ゲームのベストセラー本の著者でもあった。

 

ブラックジャック界では、アトランティックシティーにおいて、カウンターの出入り禁止を「禁止」する法律を作らせた功績がある。

 

 

ネバダ州でも同様に働きかけたが、最終的には失敗に終わった。

 

 

ケン・ユーストンはカジノでプレイしていると、完全にでき上がった酔っ払いにしか見えない。

 

 

彼は、誰にも聞き取れない声でブツブツ呟いたり、椅子からずり落ちそうな感じで体を揺らしたりと、ピットからすれば、注意すべき人物とは到底思えない存在だった。

 

 

上手く芝居を打つことによって、とんでもなく大きなベットスプレッドが可能となった。

 

 

しかし、どんな芝居もほろが出るもので、ユーストンは数か所のカジノで身元を確認され、それ以降はプレイを続けるために、本格的な変装を余儀なくされた。

 

 

さらにユーストンは、デューンズカジノで彼のカウンター仲間でさえ仰天してしまうような奇行を披露した。

 

 

カウントが著しく高くなっているところで、ユーストンは急に「俺はベガスでパンクしちまった」と書いてあるパンツを頭に被った。

 

 

そして$500をベットして勝った。

 

 

しかしテーブルにいる全員が本当に驚いたのはその後だった。

 

 

被っていた「帽子」をバンとテーブルに叩きつけて、現金とチップを全て他のプレイヤーのほうに投げつけ、カジノから走り去ったのだ。

 

 

チップを投げつけられたプレイヤーが、実はユーストンのブラックジャック仲間の1人だとも知らず、カジノのピットボスたちは完全にあっけにとられた様子だった。

 

 

この事件のお陰で、ユーストンは完全に頭がおかしい人物だと判断され、何年にもわたってデューンズカジノに温かく歓迎されたのである。

 

 

2.チームを組む(ビッグプレイヤー)

 

ユーストンはカードカウンティングキャリアの最後のころに、いまとなっては伝説となった「ビッグプレイヤー」(BP)というチーム戦法を考えた。

 

 

ビッグプレイヤーはさまざまな利用法がある。

 

 

数か所のテーブルに「リトルプレイヤー」を配置し、最低ベットを置きながらシューのカウントをさせる。

 

 

その間、BPは当てもなくカジノの中をうろうろしている。

 

 

BPは迷信じみたハイローラーが急に何かを悟ったかのように、そしてランダムであるかのように、時々どこかのテーブルで数ハンドだけ巨額ベット(時には最大ベット)でプレイする。

 

 

カジノのスタッフは気づいていないが、BPはランダムにテーブルを選んだのではなく、リトルプレイヤーが高いカウント値を確認してから合図でBPを呼んだのである。

 

 

BPがテーブルに着くと、あらかじめ決まった合図で現在のカウント値をBPに知らせる。

 

 

もしくは、リトルプレイヤーが全てのベット戦略とプレイ戦略を合図でBPに指示する。

 

 

後者の場合は、BPは合図が読めればいいので、専門知識を全く持っていない人でも務めることができる。

 

 

残りデッキが不利な状態になれば、BPはテーブルから離れるように合図される。

 

 

BPはテーブルを立つと、再びカジノ内をうろうろして、美味しいデッキができ上がるまでひたすら合図を待つ。

 

 

BPは常に巨額ベットをプラス期待値の状況でベットする。

 

 

これがこのチーム手法の魅力である。BPはベットを少しも上げ下げしないため、豪快で愉快なハイローラーに見える。

 

 

そんな人が適当に移動したテーブルが、どれも「ラッキー」テーブルになってしまうのは、その日の運として片づけられる。

 

 

カジノスタッフからすれば、適当にテーブルからテーブルへと移動し、ビッグベットをする上客にしか見えない。

 

 

席に着いたテーブルでは、BPはカードカウンティングする時間すらないので、全く疑われることはない。

 

また、別の方法では、リトルプレイヤーとビッグプレイヤーが1人ずつ同じテーブルで長くプレイする。

 

 

この場合、リトルプレイヤーは適度なフラットベット(一定ベット)を続けながら、BPに全てのアクションについて指示を出す。

 

 

そしてBPは、その指示に従ってより大きな勝負を続ける。

 

 

当然ながら、この指示はあらかじめ決められた合図によってBPに伝えられる。

 

 

この方法のポイントは、BPが、カードカウンティングをしていたら常識的には絶対にできない言動をしているところである。

 

 

要するに、BPは思う存分好きに行動できるのだ。

 

 

天井の鏡を見上げたり、カクテルウエートレスを見つめたり、ピットボスとスポーツの話をたしたり、トイレに行ったり、ととにかく何でもできる。

 

 

こんな自由な言動が可能になるのも、相棒がカウントをして全てのアクションを教えてくれるからである。

 

 

あるチームは、BPに基本戦略のプレイだけをさせ、単純に大きなベットスプレッドによるアドバンテージだけを獲得する。

 

 

ベットの上げ下げに関する指示は、リトルプレイヤーが、ベットするチップの金額ではなく、チップを置く場所で合図することが多い。※

 

※. 当然これは最適な方法とは言えないが、前にも触れたように、カードカウンティングのアドバンテージは適切なプレイ戦略よりも、適切なベット戦略から得られるのである。

 

 

ユーストンの書籍では、トロピカーナカジノでBPが大きなダブルダウンを負けてしまったときのエピソードを紹介している。

 

 

「フンッ、とおもいっきり不満の声を上げて荒々しく腕を振り、自分のブラッデイマリーを倒した。

 

 

テーブルもカードもチップも全て氷と酒、トマトジュースやライムの粒で浸された。

 

 

ディーラーはすぐにタオルを取り、ピットボスが新品のカードを持って駆けつけてきた」
それらの事態に収拾がつこうとしている間に、ユーストンのBPは、他のチームメイトから別のテーブルに移動するように合図を受けていた。

 

 

彼は席を立ち、「オレは濡れたテーブルではプレイしない」と言ってテーブルを去った。

 

 

3.ディーラーやピットスタッフと仲良くする

 

イアン・アンダーソンは自分が得意とする「一人芝居」を活用している。

 

 

腰を低く構えながら、ブラックジャックを全く理解していないふりをして、さらにディーラーやピットスタッフと仲良くなろうとまでする。

 

 

フロアマンには絶妙なタイミングでプレゼントを、ディーラーにはチップをあげることによって、カジノスタッフが彼をアシストするために全力を尽くしてくれるケースが無数にあったという。

 

 

アンダーソンの経験談の中には、驚くような話がある。

 

 

例えば、ブラックジャックのプレイ中に、さまざまな情報を「売る」ことを提案してくる自由奔放なカジノ役員がいた。

 

 

そのゲームセッションの間には、アンダーソンとカジノの副社長である彼の間で、何度も巧妙な交渉のやりとりが行われた。

 

 

手始めに副社長は、カードを見ずにサレンダーしたら、ベットの4分の1を返すという不思議なオファーをしてきた。

 

 

アンダーソンは、この状況にさらなる展開の匂いを感じ、同意して$25近くも溝に捨てた。

 

 

副社長は、カモの中のカモを見つけたと勘違いし、調子に乗ってさらなる悪ふざけに出た。

 

 

「これはどうだ。どうせ負けるんだから、いま持っているチップの4分の1を譲ってくれれば、その時点でゲームを終わりにしてやるよ」。

 

 

しかしアンダーソンはそのジャブをうまく交わす。

 

 

「それはいいや。そんなことしたら、あなたは残りの4分の3を取れなくなっちゃうだろ?」。

 

 

その後すぐに、16対ディーラーの10で、ベット金額のたったの8分の1でサレンダーをさせてもらい、数百ドルの得をした。

 

 

後のハンドで、社長がディーラーのダウンカードを自ら公開し、アンダーソンはそれを参考にしながらプレイすることがあった。

 

 

また別のハンドでは、アンダーソンが$1,000を賭けているところに10が2枚来た。

 

 

ディーラーのアップカードは6で、アンダーソンが「副社長、これもダウンカード見てもいいかな?」と聞くと、$200ドルの「チャージ」を払えば見せる、ということになった。

 

 

それを払った価値は十分にあった。ダウンカードは10で、ディーラーのハンド合計が16だと分かった。

 

 

2枚の10を最終的には6つのハンドにまでスプリットし、それぞれの合計が14、16、21、19、15、18となった。

 

 

ディーラーは7を引き、バーストした。$200の「投資」はあったが、$6,000の勝ちを獲得したのだった。

 

 

アンダーソンが最近執筆した『Burning the Tables in LasVegas』の中で、彼は「考え方の180°転換」を推奨している。

 

 

これは、よくある「カジノボスとの対立」を避け、より穏やかで、より優しく、よりフレンドリーな対応を勧めたものである。

 

 

4.とにかく目立たないようにする

 

ランス・ハンブルは、カジノスタッフとほほ接触しないようにするという、より保守的なプレイスタイルを提案した。

 

 

ハンブルは心理学の教授で、「カジノでは、いかなる変わった言動も慎むべきだ」と
いうことを優先したプレイスタイルを勧めている。

 

 

彼は、カードの持ち方から身だしなみまで、カジノの環境に自然に馴染むよう調整すべ
きだと主張する。

 

 

さらに、ベット金額は倍ずつ上げる、もしくは半分ずつに下げるという彼のルールを整然と守ることも、全て目立たずにプレイするためである。

 

 

彼は「この手法は、カウント値の変動に対して直ちに対応しないことから、期待値を少しだけ犠牲にするが、神聖な匿名性が守られる分、広い意味ではプラスとなる」と主張する。

 

 

5.複数のキャラを演じる

 

スタンフォード・ウォングも、この話題に関して意見を述べている。

 

 

彼の主張によれば、ピットのスタッフは毎日数千人の客と顔を合わせるので、嫌な客を覚えるためにはその客の特徴を見つけて、それを覚えようとすることが多い。

 

 

よって「自分が任意で変えられる特徴を作るべきだ」という。

 

 

時にはウォング自身も目立つ服を着たり、ジュエリーを身につけたり、さらに酔っぱらったフリや身体障害者の真似までしたことがある。

 

 

彼は、上記の「特徴」のいずれかを生かした状態でカジノスタッフに目をつけられても、その「特徴」がない状態で再び来店することによって、カジノスタッフに気づかれる可能性を小さくしているのだ。

 

 

なるべくお金を有効的に賭けられるように、ウォングは「バックカウンティング」を長い間推奨している。

 

 

この手法は「ウォングする」という愛称で知られている。

 

 

前にも触れたように、バックカウンティングとは、プレイヤーの後ろからゲームを観察して、プレイに参加せずにカウントする手法である。

 

 

カウント値が有利になれば、直ちに席に着いてプレイを始める。

 

 

その後、不利な状態になれば、再びテーブルから離れる。

 

 

こうすることによって、マイナスの期待値でのプレイを避けることができるのだ。

 

 

正しく「ウォング」すれば、カジノからは、プレイヤーがスタートするタイミングを見計らったのではなく、何気なく参加しただけに見える。

 

 

そして、有利であることが分かったうえで、大きなベットを賭けられる。

 

 

これもまた、カジノからは「特大ベット」ではなく、そのプレイヤーの「普通のベット」だと判断される。

 

 

こうして、カウント値の有利な状態が続く限り、大きなベットを賭け続けることができるのだ。

 

 

しかし、バックカウンティングにも当然問題点はある。

 

 

まず、後ろに立ってカウントするのはそれほど容易にできることではない。

 

 

一番の問題点は、他のプレイヤーによって物理的に視界が遮られてしまうことだ。

 

 

全てのカードが見えるようによく考えたうえで、立ち位置を決めなければいけない。

 

 

また、バックカウンティングをカムフラージュするための「大義名分」を用意しておくといい。

 

 

午後から夕方まで1人でぽつんと立ちながら、ひたすらテーブルを見つめていれば、カウンターとしての寿命は長くはもたない。

 

 

そのうちボスがそれに気づき、あなたに声をかけるだろう。

 

 

テレビのスポーツイベントを視聴しているフリをするのもいいだろう。

 

 

カジノフロアの中、もしくはその近くにテレビを設置してあるカジノは多い。

 

 

まずテレビ画面の近くに配置しているテーブル、もしくは複数のテーブルを見つける。

 

 

そして、スポーツを見ながら、ちょこちょことテーブル上のカードを確認してはカウントを覚え、また視線をテレビに送ってスポーツ観戦に戻る。

 

 

お酒、もしくは新聞を持ちながら行うと、さらに効果的だろう。

 

 

または、人と待ち合わせをしているように見せかけることもできる。

 

 

これはけっして難しいものではない。

 

 

まずテーブルにやって来る途中で、まるで人を探しているかのように目線を遠くまで送る。

 

 

険しい表情を少し作っては、時計に目をやる。

 

 

もう一度周りをキョロキョロと見回す。

 

 

こういった仕草の合間に、テーブルの上も定期的に確認して、カードをカウントしていく。

 

 

そこで急にカウント値が+4に上がったなら、さり気なく「まあ待っている間、ちょっと時間でも潰すか」とつぶやく。

 

 

より信憑性を持たせながら、フロアマンを少しの間テーブルから離すために、フロアマンに待ち合わせ相手の名前をアナウンスしてもらうようお願いする。

 

 

デッキのカウントが悪くなってしまったら、「いやあ、もう遅れちゃいそうだからな」とでも言い、カジノを出る。

 

 

隣のカジノでまた上記の方法を繰り返す。

 

 

5.深いデッキを狙い、短期決戦

 

アーノルド・スナイダーも、ブラックジャックの興味深い戦略を紹介している。

 

 

アーノルドが提案する「デプスチャージング」(水中爆雷法)という手法を使うと、プレイヤーはシングルデッキにおいてスプレッドをいっさい使わずにアドバンテージを得ることができる。

 

 

「デプスチャージング」のカギとなるのは、デッキのペネトレーションである。

 

 

プレイ中にカードが使用されてデッキの深くまでくると、残りデッキの構成についての情報を使うことによって、応用戦略を適用するチャンスが十分に多くなり、それだけでアドバンテージを得ることができる。

 

 

スナイダーによると、「デッキの深いところでは、プレイヤーは常にビッグベットを賭ける。

 

 

たとえカウント値がマイナスになっていても、だ。

 

 

深いところでは、プレイヤーの戦略が普段より力を発揮し、ハウスに対してかなりのエッジが取れる」のだ。

 

 

しかし「デプス・チャージング」を活用するためには、「高性能のプレイ戦略」を駆使するシステムが必要となる。

 

 

よって、K-O システムと「デプス・チャージング」を併用するべきではない。

 

 

なぜなら、K-Oシステムのアドバンテージの大部分は、適切なベット金額の上げ下げから生まれているからだ。

 

 

6.あえて不利な戦略をとる(デコイ戦略)

 

マルチデッキのベット戦略に、ラルフ・ストリッカーが考案した「オポジション・ベッティング」というものがある。

 

 

オポジション・ベッティングとは、一言で言えば、ピットのスタッフにカウンティングを気づかれないようにするためのデコイ戦略*である。

 

 

*注訳:オポジション・ベッティングではカウント値の逆を張る(有利なのに小さく、もしくは不利なのに大きく)ことがある。カードカウンターを見破ろうとしているカジノスタッフに、こういったノイズを伝達することにより、混乱させることができる。正しいベットに対して、こういった間違ったベットがデコイ作戦の「デコイ」(フェイク)となる。

 

 

当然だが、カウント値が低いときには小さくベットしたいし、高いときには大きくベットしたい。

 

 

オポジション・ベッティングは、その間の中間的なカウントのときにこそ実施される。

 

 

中間カウント(カジノもプレイヤ一も大きく有利ではない)のときに、ベット金額を不規則に上下させる、場合によってはカウントに対してオポジション(反対)にベットすることによってカムフラージュの効果が期待できるのだ。

 

 

例として、8デッキゲームをプレイしているとしよう。

 

 

キーカウントは-6である。

 

 

-9から-3のカウント値の間では、プレイヤーの期待値はおよそ-0.5%から +0.5%の間になる。

 

 

この領域を「オポジション範囲」と呼ぶが、この範囲の平均期待値は約0%である。

 

 

したがって、カウント値がオポジション範囲内にあれば、トントンの勝負だということになるので、全く無造作に、大雑把に、理由なくベットの上げ下げをしても構わないということになる。

 

 

オポジション・ベッティングには、ひとつ条件がある。

 

 

カウント値が上昇してオポジション範囲を上回ると、大雑把に賭けていたオポジションベットよりもはるかに大きく設定された最大ベットを、最終的には賭ける必要が出てくる。

 

 

または、カウント値が下がってオポジション範囲を下回ると、最終的にはオポジションベットよりもずっと小さなベットを賭けることになる。

 

 

総合的には、不利な場合=小、ほぼトントンの場合=不規則、大きく有利な場合=大、といったパターンで賭けることになる。

 

 

この方法こそが正しいカードカウンティングの原点である。

 

 

7.素人のふりをしてビットボスと親しくする

 

我々が知るあるカードカウンターは、一味違ったスタイルで成功している。

 

 

彼がプレイするときは、よその町に遊びに来た観光客のフリをして、ブラックジャックに関してはいかにも素人であるかのように振る舞う。

 

 

お酒をちょびちょび飲みながら、隣の客やディーラー、フロアのスタッフと仲良く世間話をしたり、ブラックジャックのアドバイスを熱心に聞いたりする。

 

 

わざわざピットボスを呼んで、アドバイスを求めることだってある。

 

 

ハンドが負けたときは、その「間違った」アドバイスを冗談っぽくからかう。

 

 

もちろんピットボスを怒らせることはしないが、それなりに恥ずかしい思いをさせることで、ピットボスはそのテーブルに近寄ることを躊躇してくれるようになる。

 

 

この手法の重要なポイントは、常に明るく、楽しく振る舞うことだ。

 

 

ピットボスのアドバイスのお陰で勝てば、チップもしくは酒を一杯働める。

 

 

ピットボスは義務として断らなければいけないが、そうやってお礼をあげようとする態度はさまざまな効果をもたらすことになる。

 

 

ブラックジャックのベテランなら、ピットボスが勤務中だと分かりながら現金や酒をあげようとすることはまずあり得ない。

 

 

ピットのスタッフからすれば、このルールを知らないということが、彼が比較的慣れていない「証拠」となるのだ。

 

 

そして、お金を気前よく、豪快に使う性格を証明することにもなる。

 

 

カードカウンターというのは、原則としてディーラーにチップをあげない。チップをあげることによって、ピットボスは恐らくこう思うだろう。

 

 

この人は観光客で、いろいろな人に気前よくお金をばらまきたいんだ、と。

 

 

さらに、お礼をすることで、ピットのスタッフがある程度そのテーブルに近寄らなくなる可能性がある。

 

 

フロアマンは、テーブルにいる客全員の前で(そしてカジノのカメラの前で)、プレイヤーにチップを差し出された。

 

 

こうなると、ピットボスはある程度テーブルに近寄ることを躊躇する。

 

 

なぜなら、大抵の従業員がそうであるように、彼らは客の機嫌を損ねるような状況をできるだけ作りたくないと思っているからである。

 

 

念を押すようだが、この手法は自然体で実行することが重要である。

 

 

ロボットみたいにカードを1枚1枚じっと観察しているようではだめだ。感情を豊かに表現するのである。

 

 

それが普通の客がやることなのだ。

 

 

普通BJが配られたら、それを「くれた」ディーラーに感謝を見せるものだ。

 

 

サードベース (巻末付録A参照)の人にも、あなたのスタンドでディーラーをバースト「させてくれてありがとうと表現する。

 

 

多くの迷信を信じていればいるほど、ピットのスタッフは安心してプレイさせてくれるのだ。

 

 

しかし心の中では、ひたすら冷静に理論を貫かなければならないのは、言うまでもない。

 

 

 

カウント使用時に負けた時の考え方

 

あいにく、カウンティングをしていても、負けるときは負ける。

 

 

期待値がマイナスであるルーレットのようなゲームで遊んでも、毎回負けて終わるわけではない。

 

 

同様に、期待値がプラスになるようにブラックジャックでカードカウンティングしても、毎回プラスになるわけではない。

 

 

実際のところ、一つひとつを見てみれば、全ての理論を覆すような負けは無数にある。

 

 

あるエキスパートプレイヤーが、20ユニットでプレイを開始した。

 

 

そこから、20ハンドのうちストレートに負けたのが19回、残りの1回はスプリットとなり、片方を勝って、もう片方は負けとなった。

 

 

まさに痛い結果である。

 

 

隣で一緒にプレイしているお婆ちゃんは、ハードの14、15、16を全てスタンドしていたにも関わらず、トータルで勝っていた。

 

 

このように、短期戦で激しい振り幅は付きものである。

 

 

とにかく一回一回の結果の「意味」を深読みしないことだ。

 

 

また初のケースでは、ある感じのいいプレイヤーが2デッキゲームでバックカウンティングをしているとき、そのカウント値が+8となった。

 

 

そこで彼はテーブルに座って$25をベットした。

 

 

ほかに参加していた客たちは2人ともナチュラルになったが、彼にはスティッフハ
ンドが来て、最終的にバーストとなった。

 

 

ここで客がもう1人ゲームに参加した。カウント値はまだ高く、彼はもう一度、$25をテーブルに置いた。

 

 

再びプレイヤーに2組のブラックジャックが出たが、彼には来ない。

 

 

彼のハンドはまたしてもステイップハンドだった。

 

 

今回はバーストしなかった。なぜならディーラーもまたナチュラルで、ヒットするチャンスがなかったからである。

 

 

新たにシャッフルされた2デッキのゲームにおいて、この現象が起こる確率は150,000分の1である。

 

 

たくさんの楽しい出来事は、残念ながらカードカウンターである彼以外のプレイヤーにばかり訪れたのだった。

 

 

耳でカウントする

 

カードを目で見てカウントするのは、当たり前? いや、実はそうとは限らない。

 

 

実際のところ、「音」だけで同じ情報を手に入れることができる。

 

 

カジノには、出てくるカードを「発声」するディーラーがいる。

 

 

これは、ほぼシューゲームだけに見られる習慣である。

 

 

それも大抵は、全てのカードが表向きで配られる東海岸のテーブルで見られる。

 

 

ヒットするたびに客がすぐにハンドの合計が分かるよう、ディーラーが数字を発声するのである。

 

 

例えば、ヒットする前にプレイヤーの合計が10になっているのを見たとしよう。

 

 

そこでプレイヤーがヒットし、ディーラーは合計が「16」だと発声する。

 

 

すると、引いたカードは6でカウント値が+1動いたと分かる。

 

 

こういったタイミングでは、完全に視線をテーブルから離し、ハンドの結果に全く興味がないように見せかけながら、カウントし続けることが可能となる。

 

 

この手法を活用するためには、まず発声してくれるディーラーを探すことだ。

 

 

プレイヤーの3枚目のカードから、1枚ずつ発声を始める習慣のディーラーが最も望ましい。

 

 

まず、プレイヤーに最初に配られた2枚のカードをカウントしていく。

 

 

それが終わったら視線をテーブルから逸らしても構わない。

 

 

カクテルウエートレスを探したり、ピットボスの顔を見ながら喋ったりなど、できることはさまざまだ。

 

 

ただしその間は、ディーラーの発声を聞き取りながら頭の隅でカウントする必要がある。

 

 

コツをつかむには少し練習が必要だが、「音」でカウントするのは非常に楽しいうえに、正しくやればいいカムフラージュになるのだ。

 

 

ブレずに愚直にカウント戦略を続ける

 

彼はほかにも変わったハンドを体験した。

 

 

ラスベガスのストリップで、2デッキゲームをサードベースにてプレイ中、カウント値が+6となった。

 

 

なかなかいい状況だと思ったが、実際に配られたハンドは16で、彼のテンションは下がった。

 

 

ディーラーのアップカードはAで、彼はさらにヘコむ。

 

 

この時点のランニングカウントは、いま見えている10、6、そしてディーラーのAを入れて+5となる。

 

 

そうなるとK-O システムのルールに従って、インシュランスを取らなければいけない。

 

 

インシュランスはあっけなく負けた。

 

 

なんだかね。

 

 

彼の番が回ってきて、ヒットするも一瞬でバースト。

 

 

そして、次に起こったことはまさに傷口に塩、だった。

 

 

カウント値がまだかなり高めの状態で、ディーラーが引く番となった。

 

 

まずはホールカードをめくる…、もう1枚のA。

 

 

ヒットすると、さらにもう1枚Aが来た。

 

 

シフトの変わり目で、次にカードを配るディーラーが近寄る。

 

 

見てみろよこれ、と言わんばかりに、新しく来たディーラーのほうへ目線を送る。

 

 

その時点でハンド合計は13。

 

 

次のカードも、何とまたAだ。これで4枚全てがAとなった!

 

 

ディーラーは、オレの腕はどうだ、とでも言いたげに今度はフロアマンを呼んでしまう。

 

 

次にヒットしたのが10。

 

 

5枚のカードだけで、カウント値がなんと-5も下がってしまった。

 

 

ハード14で引いたカードは2で、合計16となった。

 

 

彼がさっきバーストしたように、このディーラーもバーストしてくれるのだろうか? とんでもない。

 

 

次のカードは7で、その合計は21となってしまった。

 

 

こんな展開では、テーブルはあっという間にガラガラになってしまうだろう。

 

 

負けが長く続いているときでも、自分はしっかりと正しいプレイをしていると思えば、それが励みになる。

 

 

カウント値が高ければ、Aや10がいつもより多く出るはずだ。自分のところに配られるかどうかは別にして、その高いカードがちゃんと出ていれば、しっかりとカウントをつかめている証拠になるのだ。

 

 

 

コラム:イタチごっこの逆転

カードカウンティングの世界では、イタチごっこがさまざまな形で見てとれる。

 

 

アトランティックシティーでカジノ側の人間がカードカウンティング学校に潜入するという話はまさにそのひとつである。

 

 

世界最大のカジノ、フォックスウッズのカジノマネージャーは現在リッチ・テスラーである。

 

これはリッチがカジノフロアマンだったころの話である。

 

 

リッチはボブというカジノの同僚と2人で、新しく開発されたブラックジャックシステムの様子を偵察するために、カードカウンティング学校に送り込まれた。

 

 

1人$400する4週間の講座は、2週間ずつの前・後半制で、前半は授業、後半は近辺のカジノでの実習となっていた。

 

 

ボブはド派手な服で登場し、彼に少し遅れてリッチがワイシャツにカーキ色のズボン姿で現れた。2人の支払いは受領された。

 

 

そのうち受講生がそれぞれの自己紹介をする時間になった。

 

 

ボブは、最近ブラックジャックにいろいろと追い風の動きが見られるバハマでプレイする
のを好むプロのブラックジャックプレイヤーだと打ち明けた。

 

 

ほぼ最後の自己紹介になったが、リッチはこう言った。

 

 

「私は大工で、週一回はアトランティックシティーに出る。カードカウンターではないが、やられっぱなしはもううんざりでね」

 

 

少し時間が経ってから、ボブはバックルームに連れて行かれた。

 

 

そこで、$400が返金され、学校から追い出された。

 

 

なぜ正体がバレたのか?

 

 

バハマのブラックジャックを好むと言ったからだ。

 

 

バハマのブラックジャックはルールがあまりにも不利で、プロならそんなゲームに挑戦するはずがなかった。

 

 

モグリがバレたところで講師が警戒し、彼の妻に聞いてみた。

 

 

「ほかにも新入生は居るのか?」

 

 

「あと1人だけ、リッチっていう人。だけど彼は白だよ」という返事だった。

 

 

なぜ妻はそんなに自信があったのだろうか?

 

 

妻は、リッチが支払いに使った現金が濡れていたことに気づいていた。

 

 

そう、リッチはあらかじめ現金を濡らしておいたのだ。「一日中外で仕事をする人なら、ポケットに入っている現金が濡れるはずだ」と思ったからである。

 

 

彼の用心が功を奏し、無事に講座を受けることができたのだった。

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