ベットの幅の効果
最小ベットと最大ベットの差をできるだけ大きくすることにより、ケリーシステムの賭け方に近づければ近づけるほど期待収益率は上昇します。
しかし、残念ながら最小・最大ベットの比をシックスデックで1:8、ダブルデックで1:4、シングルデックで1:2に抑えないと実際のカジノでは使いづらいものです。
それでは、このように実際のカジノで使えるように修正したシックスデック、ダブルデック、シングルデックゲームの場合のベット方法だと全く制限のない場合(つまり純粋にケリーシステムに従った場合)と比べてどれだけ期待収益率が低下してしまうかを見てみたいと思います。
次表をご覧下さい。
最終ベットと最大ベットの比率と期待収益率の関係
| ベット比率 | 収益率（6デッキ） | 収益率（２デッキ） | 収益率（１デッキ） |
|---|---|---|---|
| 1：1 | -0.1％ | 0.4％ | 0.2％ |
| 1：2 | 0.1％ | 0.8％ | 1.2％ |
| 1：4 | 0.6％ | 1.4％ | 1.8％ |
| 1：8 | 0.8％ | 1.6％ | 2.0％ |
| 1：10 | 1.0％ | 1.8％ | 2.2％ |
| 1：∞ | 1.2％ | 2.1％ | 2.5％ |
表を一見すればベット幅の大きさの重要性がお分かりになるでしょう。
また、使用デッキが増えれば増えるほどベット幅を上げなければならない理由、そしてシングルデッキのゲームで１：２以上のベット幅を使うプレイヤーに対してカジノが極端に警戒する理由がお分かりになったでしょう。
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