カウント時のマネーマネジメント方法
カード・カウンターにとって最も効果的なベット方法は、カウントがマイナスの時には極端に小さなベットを置き(ベットを置かないでそのディールは休んだ方が本当はいい)、高いプラスになったら今度は極端に大きなベットを置くというものです。
こうすれば、結果的に自分に有利な状態のときにしかベットをしていないことになり、期待収益率を簡単に3%くらいにまで上げることができます。
1960年代以前は、ラスベガスのどのカジノでも、ベットにどんなに幅を持たせてもカジノ側は全く気にしていませんでした。
しかも、どのカジノもシングルデックゲームでルールもプレーヤーにとって大変有利なものでした。
それでも、ベーシックストラテジーすら一般の人々に知られていなかった当時、カジノ側は十分に儲かっていたのです。
しかし、1962年にソルプ博士によって「BEAT THE DEALER」が出版されてから状況が一変しました。
急に警戒し出したピットボス達は、ベットに少しでも幅を持たせるプレーヤーをカジノから追放し、シャッフルを早くし、ルールを厳しくしはじめました。
ところが、この影響でカード・カウンターだけでなく、一般の客もカジノから遠ざかってしまい、カジノの収益はガタ落ちになってしまったのです。
これを見たカジノ経営者は、再び少しずつルールを緩めはじめ、比較的好条件のゲームもけっこう見かけられるようになったと思ったら、今度は97年頃からラスベガスへの観光客が急増し、悪い条件のカジノでも人が入るようになってしまったため、今では再びルールが厳しくなってしまいました。
カジノにもよりますが、プレーヤーが最小ベットと最大ベットとの比率を
- シングルデックゲームで1:2
- ダブルデックゲームで1:4
より大きな幅にしてしまうとピットボスに警戒されてしまいます。
あまり欲張ってはいけません。
なお、シックスデック・エイトデックゲームでは、ベッド幅に甘いカジノが多いのですが、±3カウンティングの技術ではなかなか高い収益率は期待できません。
本気で勝とうと思えば、上級編のインデックスナンバーをマスターする必要があります。
次の表で示すベットの方法は、単純ではありますが、カモフラージュと収益性の両面でバランスの取れた優れたものです。
ベット方法
シングルデックの場合
ダブルデック以上の場合
前の手で勝ってからベットを倍にしていくというベット方法は一般のプレーヤーがよく使うものです。
そのため、前表のようにベットを上げていけばカード・カウンターであることを知られる可能性が少なくて済みます。
ベット1単位の金額と元手金額の目安
次に、自分の元手に対するベット1単位の金額を決めなければなりません。
元手に対してあまりに大きなベットをし過ぎるとまず間違いなく破産してしまいます。
カード・カウンターであっても時によっては信じられないほど何もかもうまくいかないときがあります。
このようなことがあっても元手に余裕を持っていれば、残った資金で復活をはかることができるのです。
自分の元手に対するベット1単位の額の目安は次の通りです。
- シングルデックの場合・・・元手/250
- ダブルデックの場合・・・元手/400
つまり、元手50万円であればベット1単位はシングルデックの場合は2千円くダブルデックの場合は1250円です。
かなり少ないと感じられるかもしれませんが、いつか必ずこれだけ硬めに見てよかったと思われる時が来ると思って下さい(笑
なお、この元手に関する理論的裏付けについては別ページにて詳しく説明します。
ただし、あなたがカジノに出掛けるときにいつも必ずこの元手をポケットに入れていなければならないと言っているのではありません。
ここに言う「元手」とは一回のカジノ旅行に必要な全資金のことを指しており、これはホテルの貸し金庫などにしまって置いて下さい(全財産を持ち歩くのはあまり賢明なことではありません)。
実際にブラックジャックのテーブルに持っていく金額はこの総元手の10分の1で十分です。
この資金のことを「プレー資金」と呼ぶことにします。
シングルデックの場合
ダブルデック以上の場合
プレー資金は最初にすべてチップに換える必要はありません。
500ドルをチップに換えておいて20ドルしかベットしないとカジノ側は「こいつはかなり慎重なプレーヤーだな」という印象を受けてしまいます。
カード・カウンターでない普通のプレーヤーでこのように慎重にプレーする人はほとんどいないため、カード・カウンターかどうかを確かめようとその後のプレーをピットボスにじっと観察されてしまう危険性があるのです。
それよりは、例えば100ドルをチップに換えて10分後にそれがなくなってまた100ドル換える、という風にした方がいかにも素人っぽくて負け続けているような印象を与えるため、いいカモフラージュになります。
つまり、自分がブラックジャックのことを理解している賢いプレーヤーであるということを隠し、いかにも初心者でいいカモであるかの如くふるまった方がいいのです。
なお、カモフラージュに関しては別ページで詳しく説明します。
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