カウントによりプレーを変える

前回のページで10の密度を正確に把握できるトルーカウントの概念や計算方法をお伝えしましたが、このページでは、トゥルーカウントの実践方法をご紹介します。

次のような状況を考えてみてください。

あなたの最初の2枚のカードの合計は10、ディーラーのアップカードは9でカウントは大幅なマイナス。

この場合、ベーシックストラテジーによれば「ダブルダウン」が正しいプレーです。

しかし、このプレーにあなたは少し不安を覚えるのではないでしょうか。

あるいは、あなたの手が8、ディーラーが6でカウントが大幅なプラスの場合にはベーシックストラテジーでは「ヒット」となっていますが、ダブルダウンしてもいいような気がするのではないでしょうか。

このようにカウントが極端に上下した場合により有利なプレーができるようにベーシックストラテジーを多少修正する必要が出てきます。

それは、トルーカウントが+3以上および-3以下になった場合にベーシックストラテジーとは少し違ったプレーを使うことにします。

一見覚えるのが大変なように見えるかもしれませんが、実際にはベーシックストラテジーと違うところだけを覚えればいいのでそんなでもありません(ベーシックストラテジーと異なるプレーにはすべてアンダーラインがしてあります)。

なお、さらに上級編ではインデックスナンバーというより高度な方法でこの事態に対処しますので、より完璧な形でカウントをマスターしたいという方はこのステップはとばしてもかまいません。

残りのカードの中の10の割合が高いため、通常のベーシックストラテジーよりもダブルダウンやスプリットといったプレーを積極的に使います。

また、自分の手が12のときには一切ヒットしません。

この表は、既に紹介しているものと中身は一緒ですが、各表の比較として今一度載せておきます。

なお、±3の各表のベーシックストラテジー表との変更部分には、アンダーバーをしています。

ベーシックストラテジーと比べてダブルダウンやスプリットをすることが少なくなります。

また、残りのカード中の小さなカードが多いため、自分の手が13や14のときでもヒットする場合が出てきます。

ベーシックストラテジーと違って、カード・カウンターはインシュランスを使うことがあります。

インシュランスは、見方を変えればディーラーのホールカードが10かどうかに賭けるようなものです。

カード・カーウンターは残りカード中の10の密度を把握していますので的確なインシュランスプレーができるというわけです。

もちろんこの方法でも100%インシュランスを当てることは不可能です。

実際のところカード・カウンターがインシュランスを当てる確率は理論的には約50%です。

しかし、インシュランスベットの金額は元のべットの半分で済むため、当たる確率が33.3%以上でさえあれば全くインシュランスを使わないときよりも収益率は上がります。

この方法で実際にプレーをしていると、あまりに見事にインシュランスが的中するもので、「いつインシュランスを取っていつ取らないかどうすればそうやって分かるの?」と他のプレーヤーやディーラーに驚かれることがしばしばあります。

なお、念のために断って置きますがこのような場合に調子に乗って「いやぁ、ぼくは実はカード・カウンターなんでね」なんてことは絶対に言わないこと。

カード・カウンターであるということはカジノの職員は元より、他のプレーヤーにも絶対に明かさないように気をつけましょう。

したがって、このような場合には例えば「いや今日は何だか勘が冴えているんだよ。昨日とは大違いだ。」などとごまかすといいでしょう（笑

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