イーブンマネーも割と有効

プレイヤーがBJを持っているときにインシュランスを取ること――いわゆるイーブンマネーもまた、バッドプレイである。

例えば$100をベットしているときにBJが来て、ディーラーのアップカードがAだったと想定してみよう。

もしここでイーブンマネーを取れば、$100のプラスが確定する。

代わりに BJに$550のインシュランスベットを賭けると、次のうちのどちらかが起こる。

結局、どちらの場合でもプラス＄100となるのである。

そしてBJ時にイーブンマネーを取るのも、インシュランスを取るのも、全く同じことであることが分かる。

しかし実際には、「私はインシュランスだけは絶対にとらない」と豪語しているプレイヤー
の多くがイーブンマネーを取っているのである。

イーブンマネがBJに対するインシュランスだと気づいていないのだ。

BJのときにインシュランスを選択するということは、負けなしの状態になるということだから、一見筋が通っているように思える。

これを「カジノの中で唯一負けないベット」とまで言ってしまうディーラーがいるほどだ。

ただし、長い目では、イーブンマネーを取っていると、より少なく勝つ=お金を損失することになる。

BJでインシュランスを取ることによって、オリジナルベット$1ごとに$1のプラスとなる。

しかし、インシュランスを選択しない場合には、その期待値はこれより大きくなる。

おおよそ

となる。

この1と1/26という値が、インシュランス選択時に発生する1という確実なプラスよりも勝っていることは明らかである。

子供の給食費のお金が必要でない限り(そもそもそんな状況でギャンブルをしているはずもないのだが)、基本戦略に従ってプレイしているのならば、イーブンマネーは絶対に取らないのが鉄則である。

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