K-Oランニングカウントの初期設定――IRC
RC(ランニングカウント)を把握し続けるには、プレイされたカードに基づいて継続的にカウントを更新していく。
先ほどの表に従えば、ローカード(2~7)が1枚見えたら1を加算し、ハイカード(10~KとA)が1枚見えたら1を減算する。
RCはラウンドの途中でもラウンドの合間でも常に記憶していなければならない重要なカウントであり、次のシャッフルが来るまで更新し続けなければいけない。
ゲーム開始時には、ランニングカウントはIRC(初期設定のランニングカウント)の値に設定されている。
シャッフル後、次の方程式より求められる「標準」IRCからカウントを始める。
- 4 − (4 × デッキの数)
ここで「標準」という表現を用いたのは、後の考察対象に対する基準として位置づけためである。
のちほど、K-Oシステムをカスタマイズする方法について考察する(負の数を使用しないためのカスタマイズ方法など)。
この方程式を使うと、シングルデッキゲームの場合、0の標準IRCから開始することになる。
つまり、IRC = 4 - (4×1デッキ)である。
2デッキの場合は、4-(4×2デッキ)となり、そのIRCは-4となる。
さらに6デッキでは4-(4×6デッキ)、標準IRCは-20である。
最も小さい標準IRCは8デッキゲームの場合で-28となる。
4-(4×デッキ数)の方程式より導いたIRCから開始すると、全てのカードをカウントした結果はどんな場合も必ず+4となる。
これを説明すると、まずカードのカウント値がアンバランスであるために、1デッキ当たりのカウント値の合計は+4となる。
したがって全カードの合計値は、方程式中の「-(4×デッキ数)」を完全に相殺して、その結果、+4が最終合計値として算出されるのだ。
2デッキゲームを例として見てみよう。
2デッキのIRCは4-(4x 2) = -4 である。
概してランニングカウントは、そのカウントが進むにつれてIRCの- 4から最終カウントである+4に向かって上昇していく。
実際のところランニングカウントは、-4を下回ることもあれば+4を上回ることもあり、その範囲を飛び出して推移することがある。
しかし、正確なカウントをしていれば、最終的には必ず+4のカウントに終わるのである。
図4は、2デッキゲームにおける一般的なランニングカウントの分布例を示している。
後で詳しく説明するが、この分布例で見られる統計的変動こそが、我々カードカウンターがゲーム中に利用する重要な要素なのである。
一方、ランニングカウントの平均分布は、非常に異なった動きを見せる。
この分布は膨大な数の試行を前提としているので、その統計的変動は無視できるほどに小さくなるのだ。
負の数の処理
負の数の処理は心配するほどのことではない。
0を真ん中にした数直線をイメージしてみよう。
正の数は右に向かって増え、逆に負の数は左に向かって増加する。
しばらく負の数に縁がなかった読者のために軽く復習をしよう。
正の数を加算すると数直線上では右に動く。
一方で、負の数を加算する(正の数を減算する)と数直線上では左に向かって動く。
例えば、いまの合計が-4だとして、ここに1を加算すると、右にひとつ動いて-3に到達する。
これはつまり (-4) +1 = -3 である。
また、1から2を減算すると結果は-1となる。
言い換えれば、1-2?-1であり、これは1+(-2)と同じである。
このように数字の仕組みを左右の感覚で視覚的にイメージすれば、必要な加減の計算がかなり簡単になるはずだ。
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