イカサマ
読者の皆様が気になるテーマの一つにブラックジャックにおけるイカサマの実態があろうかと思いますので最後に取り上げることにします。
賭け事にはイカサマはつきものであり、カジノも例外ではありません。
プロのギャンブラーになるのであれば、イカサマを自ら使わないにしても、イカサマをやられた時にはすぐに分かるように、そのテクニックすべて知っておくことは重要です。
では、プレーヤーおよびカジノ側によるイカサマの方法をいくつかご紹介します。
@プレーヤーによるイカサマ
最も多いパターンが「ディーラーとプレーヤーとの共謀」によるイカサマです。
様々なバリエーションが考えられますが、最も簡単な例としてはチップの支払いの時に、実際に賭けたチップよりも単位の大きいチップを支払うというものです(つまり$5チップを賭けてその手で勝てば$25チップを支払うというもので、このとき監視カメラに映らないようにするために複数のチップを使い、その一番下のチップだけをこのようにすり替えるようにします)。
この方法だとビットボスに見つかるリスクが高いのでこれより安全な方法としては、プレーの前にホールカードを見るカジノにおいてディーラーがプレーヤーに何らかのサインを送ってそのカードを教えるという方法があります。
これらの場合、プレーヤーは儲けをディーラーと山分けします。
プレーヤー単独でイカサマをすることは現在では非常に稀です。
カードにかすかな印を付けたり、曲げたりという方法がありますが、これだと物的証拠が残ってしまうため、捕まったときのリスクが大きくなります。
その他にも、自分に強い手が来たことを確認してからこっそりベットを水増しする方法や、プレー中に自分の手の中からカードを一枚抜き取り、その後必要に応じて自分の手の中の他のカードと取り替えていくことにより次から次へと強い手を作っていくというメチャクチャ高度な技もあります。
なお、誇るイカサマ師がアメリカにはいるそうです。
また、小型コンピューターを隠し持っておいて出たカードをすべてをそれにうちこむことにより、人間には使えないような超強力なシステムを利用する人達もいます(足の指で操作できるスイッチを靴の中に隠したりするそうです)。
もちろん、カジノでこのようなコンピューターを使うことは禁止されています。
これら以外にも多種多様なイカサマの方法が現実には存在し、ここでそのすべてを列挙することは不可能なくらいです。
念のために断っておきますが、イカサマは絶対にやらないようにして下さい。
カジノはこのような行為に対してはカード・カウンターに対して以上の注意を払っています。
万が一イカサマがバレた場合にはすぐに警官が呼ばれて逮捕されます。
ブラックジャックはイカサマをしなくても十分に勝てるゲームです。
最後に、ラスベガスの警官のことについて一言: 彼らを絶対に甘く見てはいけません。
ラスベガスの繁華街で強盗に襲われる心配がない理由は、犯罪者はみんな、この町の警官がいかに強烈かを知っているからなのです。
冗談のつもりで通りがかりの警官に何かいかがわしい言葉でも浴びせて見てご覧なさい。
あれよあれよという間に、手錠をかけられ、拘置所に放り込まれてしまいます。
本当ですよ!
もし、自分がプレーしているテーブルでイカサマが行われていると思われた場合には他のテーブルに移った方がいいでしょう。
例えば、ディーラーがプレーヤーと共謀している場合に、そのテーブルだけ収益が少ないということからピットボスにイカサマが分かってしまわないように、共謀しているプレーヤーには勝たせても他のプレーヤ一は負かせて、テーブル全体ではバランスが取れるようにすることが多いのです。
後でまた述べますが、熟練したディーラーであればやろうと思えば自由自在にプレーヤーを勝たせたり負かせたりすることができます。
Aカジノ側によるイカサマ
カード・カウンターにとってより重要なのはカジノ側のイカサマに遭わないようにするということです。
どんなに熟練したカード・カウンターでもイカサマに遭ったのではひとたまりもありません。
カジノ側がイカサマをすることは稀ですが全くないというわけではなく、私自身プレーしていてイカサマに気付いたことがここ5年間で3回ほどあります。
カジノ側によるイカサマには大きく分けて2通りあります。
使用するかードから10を何枚か抜き取る方法と、ディーラーの手先の技で行う方法です。
使用トランプから10を抜き取る方法は至って単純です。
あらかじめ、10の枚数が足りないトランプを使えばカウントで言うとマイナスカウントの状態で始まるわけですからプレーヤーにとって不利になるというわけです。
この方法はラスベガスのダウンタウンのカジノのシングルデックゲームでたまにやられているようで、私がイカサマをされた経験というのもすべてこのパターンです。
これを見分ける方法は簡単です。
どこのカジノでも1~2時間に一回位のペースでカードを新しいのに取り替えます。
このようにカードを変換する時には必ずディーラーは新しいカードにきちんとすべてのカード
が揃っているかをチェックするためにそれを表向きに並べて全カードが見えるようにします。
新しいトランプであるため、エースからキングまできれいに揃っている状態ですから1枚でも欠けていればよく見ると分かります。
ただし、イカサマをする場合にはこのチェックの時間をわざと極端に短くしますのですばやく確認して下さい。
もし10が足りないことが発見できたらすぐにそのテーブルから立ち去って下さい。
その場で文句を言うという手もありますが、カード・カウンターであるあなたとしてはなるべくなら顔を覚えられるような行動は取りたくありません。
なお、このようなイカサマ方法を英語で「ショートシュー(short shoe)」と言います。
次に、ディーラーの手先の技によるイカサマですが、これはやっかいです。
見ていてもほとんど見分けることができません。
そのイカサマの方法を説明しますと、まずディーラーは次に出るカードが何かをこっそり見ます。
これはハンドヘルドゲームであれば、手元のチップの整理をしているふりをして左手のトランプをひっくり返し、一枚目のカードを微かにずらすことで見ることができます(なお、シューゲームであればこのようなイカサマは困難です)。
そのカードがプレーヤーにとって都合のいいカードである場合には、一枚目のカードでなく、2枚目のカードをまるで1枚目をめくったかのようにして出すわけです。
逆にそれがプレーヤーにとって不利なカードの場合にはそのままこのカードを出します。
こうすることによりプレーヤーを簡単に打ちのめすことができます。
このようなイカサマを発見することは非常に難しく、あらかじめこれをやると知らされてから注視していたとしてもなかなか分かりません。
幸いなことに、このような技を持つディーラーは非常に稀ですのでそんなに恐れることはありませんが、一つのテーブルでのプレー時間とプレー資金をきちんと定めて、万がーこのようなイカサマディーラーに会ったとしても大怪我をしないで済むようにしましょう。
シューゲームにおいてもイカサマは可能です。
主に方法は2つです。
一番効果的な方法としては、全ての絵札の裏側に目に見えない問度の小さな砂粒のようなものを貼ることにより、シューの中にある次のカードが絵札かどうか触れるだけで判断できるようにしておき、都合次第でその1枚下のカードを配る、という手法があります。
また、あらかじめエースをシューの下に隠しておいて、プレーヤーが見ていないときを見計らって自分にブラックジャックを配ってしまうという方法もあるようです。
カジノ側のイカサマは、オンラインカジノではまだ聞かないですが、リアルカジノではこれらのイカサマが最近増えているという、ギャンブル仲間からの報告も受けています。
皆様、くれぐれも気を付けてください。
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