K-Oスマートインシュランス

K-Oシステムの応用戦略で最も重要なプレイはインシュランスである。

ただ、基本戦略での正しいプレイは「どんな場合もンシュランスは選択しない」だったと記憶していることだろう。

これは一体どういうことなのか?

いま、我々はカードカウンティングを行っている前提である。

つまり、残りデッキの構成について情報を得ることができるのだ。

ベットを増やすタイミングをキーカウントの情報によって知ることができるのと同様に、インシュランスの選択が正しくなるタイミングを知ることもできるのである。

インシュランスのベットがプレイヤーにとって有益となるのは、標準RCが+3以上になったときである。

便利なことに、このRCの値は使用されているデッキ数に関わらず一定である。

プレイしているゲームがシングルであろうが8デッキであろうが、インシュランスを選択する機会があって、かつその時点のRCが+3以上ならインシュランスを取ることになるのである。

例えば、シングルデッキのゲームでプレイしているとしよう。

いま、シャッフル直後の最初のラウンドである。

あなたの隣のプレイヤーは6、5のハンドを持っている。

あなたのハンドは2、7で、ディーラーはAをアップカードとしている。

ここであなたはインシュランスを取るべきか?

このゲームのIRCは0であるが、いま見えている5枚のカードから、そのRCはちょうど+3である。

したがって、この場合はインシュランスを選択するのが正解である。

このプレイ(その他全ての応用戦略も同様)の前にディーラーのアップカードも含めて、いま見える全てのカードをカウントすることに気をつけよう。

では、インシュランスのプレイを取り入れることによって、どれぐらいの利益を得られるのか?

下記の表は、ルーキーシステムで採用されている戦略にインシュランスプレイを追加した場合の期待値の向上を示している。

この表を「K-Oルーキーシステム期待値」の表と比較すると、さまざまなベットの条件下でどれほど期待値が向上するかが簡単に分かる。

※縦軸：デッキ数、横軸：ユニット数

正しいインシュランスの選択は、より大きなベットスプレッドやより少ないデッキ数のゲームにおいて、その有益性が大きくなる。

シングルデッキにおいてスプレッド1~10を実施すると、その期待値は0.2%※となるが、8デッキにおけるその期待値はほぼ皆無と言える。
※K-Oルーキーシステム期待値との差分

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