K-Oスマートシステムとは

K-Oルーキーシステムを実施し、わずかにでもアドバンテージを得られるレベルに達しているいま、もうさらなる情報のインプットは必要ないかと思われるかもしれない。

しかし、ちょっとした手間を加えることで、パフォーマンスをかなり向上することができる。

ここからは、より高いレベルや上級レベル、もしくはプロレベルを目指すプレイヤーのための内容となっている。

このカテゴリーでは、どのタイミングで基本戦略以外のプレイが適切となるのかを知るために「応用戦略」を取り入れていく。

さらに、K-Oカウント値によって得られる情報に基づいてベット戦略を調整していく。

これらのプレイ戦略とベット戦略の改良版を組み合わせたものがK-Oスマートシステムというものになる。

便宜上、K-Oルーキーシステムより少しでも強化されたK-Oシステムは全てK-Oスマートシステムと位置づける。

ここで紹介するK-Oスマートシステムは、最小の労力で最大の威力増加を得るという、K-Oシステムの趣旨に応えたものである。

さらに、最大限の柔軟性を実現するために、読者が実際にどの応用戦略のプレイを覚えて実践するかを選択できるようになっている。

つまりこれは、どれぐらいの複雑度を自分のプレイに採用するかを選択できるということである。

KOスマートシステムは、「スリム化とグループ化」の戦略マトリクスを採用している。

これによって、K-O「フル」システムの使用によって理論上可能だと考えられる期待値向上分(基本戦略だけの期待値と比較して)のおよそ95%を実現することができる。

このマトリクスは、最もリターンが高いわずか18の応用戦略プレイのみを使用する点で、スリム化されていると言える。

さらに、本来のマトリクスの構成要素である広範囲の整数値が「グループ化」されている。

K-Oシステムにおけるスリム化とは、一般的なカウンティングシステムが採用する数多くの応用戦略を重要ないくつかだけに厳選することを指す。

グループ化は、プレイ戦略を決定するマトリクスの構成要素(カウント値を示す整数値)が、いくつかのまとまりにグルーピングされていることを指す。

両者とも必要な暗記量を減らし、戦略マトリクスをシンプルにする効果をもたらす。

K-Oスマートシステムは、使用されているデッキ数に関わらず、マトリクスについて3つの構成要素グループだけを覚えるだけでプレイ戦略に対応できるようになっている。

K-0カウントにおける重要なものさしのひとつがピボットポイントである。（ピボットポイントについては、後々詳しく説明する）

そのピボットポイントは戦略マトリクスにも登場するため、とりあえずここでは、ピボットポイントの存在だけを理解しておいてほしい。

ちなみにピボットポイントは常に+4だから、記憶するのは難しくないはずだ。

まずはすぐに覚えられる応用戦略をひとつ紹介したいと思う。

それは、適切なインシュランスの選択である。

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