はじめに
読者の皆さんは、ブラックジャックをその他のギャンブルと区別するものは何かと疑問に思うかもしれない。
長期スパンで、腕のあるプレイヤーがブラックジャックで勝つことはできるのに、クラップスをはじめとしたカジノゲームで勝つことができないのはなぜなのか?
それは、試行の「独立」と「従属」という数学的な概念に集約される。
クラップスやルーレット、スロットにビッグ6、レットイットライドやカリビアンスタッド、こういったゲームは、各ラウンドが他の全てのラウンドから完全に独立している。
クラップスでシューターが4回連続でナチュラル(クラップスにおけるナチュラルとは、一発で勝ちとなる一投目の7か11のことを指す)を出していたとしても、それは次のロールの結果に全く影響しない。
つまり、過去の試行結果に注目したところで得られる情報は何ひとつないのである 。※
※. この事実は、正常なプレイ設備および正当なプレイが前提である。不具合のあるルーレットや州営宝くじの機械のスキにつけ込むためのオリジナリティに富んだ発想については、ヴァンクラの「Smart Casino Gambling」を参照。
「アツイ」流れのときに参加して、「サムイ」流れになったらすぐに退散しようという考えは無意味なのだ。
ここで予知能力は存在しない。
しかし、ブラックジャックに関して言えば、その連続するハンドは従属事象である。
これは過去の事象が将来の出来事に影響するということを意味する。
具体的には、すでにプレイ済みのカードはデッキに残っているカードの構成に影響し、さらに将来の勝利する確率に影響するのである。
シングルデッキのゲームを考えてみよう。
シャッフル直後のラウンドで、1人のプレイヤーがAのペアを、2人目および3人目のプレイヤーがそれぞれナチュラルを配られたとすると、我々は将来の出来事に関する有益な情報を得ることになる。
まず、次のラウンドでナチュラルが出現することはあり得ない。
なぜか?
それは最初のラウンドで全てのAが出てしまったからである。
このケースでは、プレイヤーの彼らはかなり不利な状態(相対的にハウスは有利な状態)と言える。
カードカウンティングは、残りデッキの構成がプレイヤーにとって好ましいタイミングを見極めることによって、有利なときを狙ってベット金額を増やすことが可能になる。
ブラックジャック同様、バカラもまた従属事象のゲームである。
しかしバカラの場合には、カードをカウントしてもごくわずかなアドバンテージしか得られない。
なぜなら、バンカーとプレイヤーが非常によく似たルールに従ってカードを引いていくため、結果的に特定のカードがプレイヤーかバンカーに有利に働くことはないからである。※
※. バカラに関するより詳細な議論については、ソープ教授の「The Mathematics of Gambling)7170[The Theory of Blackjack].7730 [Smart Casino Gambling』などを参照。
既に述べたように、好条件のゲームを探し、基本戦略を活用することで、ハウスのアドバンテージを0%~0.5%まで下げることが可能である。
ここでさらにカードカウンティングを行うことによって、ハウスに対するアドバンテージを確保するまでに達するのである。
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