ディーラーへのチップ
カジノのディーラーは一日8時間ほとんど立ちっぱなしです(1時間に15分は休憩時間が与えられます)。
天井に据え付けられた監視カメラとピットボス(数台のテーブルの管理を担当するカジノ従業員で、ディーラーと違ってスーツを着ている)によってきちんと仕事をしているか絶えず見張られ、酔っ払いや態度のでかい客の相手をしなければならないという大変きつい仕事です。
にもかかわらず、彼らの給料は法定最低賃金並みで、収入の大部分を客からのティップに依存しています。
ただし、これはアメリカの場合。
オーストラリアなどティップの習慣が無い国もあります。
そもそもディーラーにティップをあげるべきか、という問題にはエキスパートの間でも論議があります。
機械的にしか動かないディーラーに対してティップを渡して何の得になるのか、というのが反対派の議論ですが、私は、そのディーラーが特に無愛想だったりしない限り、渡す金額を厳密に計算した上でティップすることはブラックジャックをプレーするにおいて不可欠な要素であると思っています。
その理由は、ディーラーは実は単に機械的な動きをしているだけではないからです。
確かにルール上ではディーラーには自らの判断では何もすることが許されませんが、実際には大いにゲームを左右することができます。
その最も重要な例は、ディーラーがゲーム中にカードをいつシャッフルするかということです。
カードの何パーセントを配ってからシャッフルするかはそれぞれのカジノで目安は決められているものの、ディーラーの気分次第で相当差が出てきます。
カードカウンターにとって、カードを深くまで配ってくれるディーラーは文字通りカネのなる木です。
なぜならば、残りカードが少なくなればその分残りカードの密度が高くなるため、残りカードに関する極めて正確な情報をもとにプレーができるからです(この効果については別ページで紹介します)。
ディーラーを味方につけることによって、シャッフルのタイミングを遅らせることができます。
そしてディーラーを味方につける最も有効な方法がティップなのです。
ブラックジャックディーラーへのチップの渡し方には2通りあります。
ティップであると言ってディーラーにチップをそのまま渡す方法と、ベットを置くときに自分のベットよりもディーラー寄りにディーラーのためのベットを置く方法です。
後者の方法の場合、自分がその手で勝てば、ディーラーへのチップは2倍になるわけです。
しかし、その手で負けた場合にはこれはティップとしては扱われず自分のベットとともに回収されてしまいます。
ほとんどのプレーヤーは後者の方法を取りますが、私もこの方法をオススメします。
なぜなら、こうすればあなたがその手を勝たなければそのディーラーはチップをもらえないため、ディーラーは何が何でもあなたに勝ってほしいと考えます。
すると、例えば残りカードに10やAが多く残っていてプレイヤーにとって非常に有利だが、そろそろシャッフルかというときに、このようにチップを置けばシャッフルせずにもう1回ディールしてくれる可能性が高くなるのです。
なお、ベテランディーラーともなければ残りカードに10やAが多いかどうかは勘で分かるものです。
したがって、このようなディーラーはどのプレイヤーがカード・カウンターであるか案外簡単に見抜くことができるのです。
そこで、チップをあげてそのディーラーを味方につけておけば自分がカード・カウンターであるということをピットボスに告げ口されることも防ぐこともできます。
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