その他のカードカウンティング方法

その他のカード・カウンティングシステム

カード・カウンティングのシステムには様々なものが存在します。

何せ、カード・カウンティングには30余年の歴史があるのですから当たり前と言えば当たり前なのですが、それでもほとんどすべてのシステムは我々がやっているのと同じように特定のカードにプラスやマイナスの値を与えるという方法の何らかのバリエーションです。

つまり、どのカードをプラスと数えてどのカードをマイナスと数えるかが少しずつ違っているというだけなのです。

では、当サイトで紹介したカウント方法(3・4・5・6及び10をカウントする)が他のシステムと比べて果してどれだけ優秀なものなのかを最後に検証してみたいと思います。

システムの有効性を測るためには3つの視点が必要です。

まず、残りのカードがプレーヤーに有利かどうかを正確に判断するのに適しているか、言い換えればベットの大きさを判断する際の指標としてどれだけ効率がいいか(これを「ベット効率」と呼ぶことにします)という視点。

次に、インデックスナンバーに基づくプレーの効率性(これを「プレー効率」と呼ぶことにします)という視点。

そして最後に使いやすさという視点です。

この3つの特性すべてに優れていなければ優秀なシステムとは言えません。

例えば次のようなシステムを考えてみましょう。

このシステムだとベット効果、プレー効果ともに極めて高くなります。

しかし、使いやすさという点ではどうでしょうか。

コンピューターならいざ知らず、人間が使う以上、このような複雑なものがもはやシステムと呼べるかどうかすら疑問です。

ちょっと極端な例でしたが、3つの特性がバランスが取れているとの大切さが分かったかと思います。

では、下表をご覧ください。

上表の見方ですが、ベット効率とプレー効率はともに同じ位の重要性を持つため、この2つを合計した数字を見ればそれぞれのシステムの強弱を比較することができます。

さて、この表をご覧になるとお分かりになる通り、私が紹介しているシステム①はシステム③、④よりも強力であり、極めて使いやすいものであることがわかります。

システム⑥、⑦は更に強力ですが、±2のカウントのカードの出現により、正確にカウントするには相当な訓練と集中力が必要とされ、実際のカジノの場で使うにはちょっと大変です(このようなカウントシステムのことを「レベル2のカウントシステム」と呼びます)。

個人個人の能力によっても変わってきますが、ほとんどの人にとってレベル2のシステムだとどうしても間違いが多くなってしまい、かえって収益率が落ちてしまいます。

そのため、使いやすくしかも比較的強力な我々のシステム①が最もバランスの取れた優れたシステムと言えるのです。

もう一つ前頁の表を見て気づくことは、エースを-1と数えるシステム(システム④、⑤)だとベット効率が非常に高くなる代わりにプレー効率が落ちてしまう、ということです。

残りカードにエースが多く残っていればいるほどブラックジャックの出る可能性が高くなりプレーヤーにとって有利になるので-1と数えることにより、より大きなベットを置くことができベット効率は上がります。

しかし、プレーを考える際にはエースは「1」という小さなカードと「11」という大きなカードの二つの性質を持つため、プラスともマイナスとも言えず、ゼロとカウントした方がいいのです。

このため、エースを-1と数えてしまうとプレー効率はどうしても下がってしまいます。

我々のシステムではもちろんエースは数えないのですが、もし仮に通常のカウントに加えてエースだけを別個に数えて、ベット金額を決めるときだけその情報を組み入れることができればエースを-1と数えるシステムの長所だけを取り入れることができるため、ベット効率を一気に0.96にまで高めることができるのです。

これは「エースのサイドカウント」と呼ばれる高等技術なのですが、これを用いることでシステム①はレベル2のシステムと同等の成力を発揮してくれるのです！(なお、エースのサイドカウントの使い方については別ページにて扱います)